【遊戯王】愛すべき弱小カードたち part25 【クロス・アタック】

前書き


 こんにちわ。エンジェルシュートです。このシリーズでは遊戯王の弱いカードを、どういった部分が弱いのかを解説します。
 なお、カードの評価度合いは以下のように判断します。

評価レベル1:
カード資産が少ない場合には使用される可能性があるカード

評価レベル2:
限定的なコンボなどにより、使う方法自体は存在するカード

評価レベル3:
使う必要性がほとんど感じられないカード

本日の解説カード


 

クロス・アタック
通常魔法
自分フィールド上に表側攻撃表示で存在する、
同じ攻撃力を持つモンスター2体を選択して発動する。
このターン、選択したモンスター1体は
相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
もう1体のモンスターは攻撃する事ができない。

遊戯王OCG デュエルモンスターズ カードデータベースより引用

 

クロス・アタック》の評価


問題点


 このカードを使うには少なくともモンスターを2体用意する必要があり、さらに、相手モンスターより攻撃力が劣る場合だ。

 モンスターが2体いるなら、リンクやエクシーズ召喚をする方がよいだろう。

 《マシュマロン》などの壁モンスターがいるならば、使えないことはないものの《メテオ・ストライク》などの守備貫通カードの方が有用だ。

 

 さらに、直接攻撃できるようにするカードには、攻撃力が下がるものの装備魔法でサーチが容易な《流星の弓-シール》や、レベル4以下なら対象にできる《ウイルスメール》などが存在する。

 どちらも次ターン以降も効果を仕える上、1ターンキルのコンボなどに使えるが、このカードは使えないため、やはり使いづらさが目立つカードだと言えるだろう。

 

評価点


 発動時と処理時にモンスターがいればよく、その後に素材などにしても問題ない。

 なので、同じ攻撃力のモンスターを並べられるデッキであれば、最後の詰めとして使えないことはない。

 例えば、攻撃力2400と2800を要する【帝王】デッキや攻撃力3000を多用する【青眼の白龍】デッキなどだ。

 

 

 両方デッキとも重量級のデッキであり、強力な一撃を叩きこめるだろう。

 また『戦闘ダメージを与えたとき』に効果が誘発するモンスターと合わせることも考えられる。
 というのも一番使いやすい《流星の弓-シール》は攻撃力が1000下がってしまうので、《屈強の釣り師》など攻撃力が低いモンスターに使えない。

 そういったモンスターの補助ならこちらに軍配が上がるだろう。

 

まとめ


 使うのに少々工夫が必要な魔法カードの1枚だ。さらに、効果を使ったとしてもそこまでリターンが高いとも言えない。

 ただし、特にデメリットなく直接攻撃できるのは、弱すぎるわけではないため、該当するモンスターが多数いるならば、採用しても問題ないだろう。

よって、このカードは
評価レベル1:カード資産が少ない場合には使用される可能性があるカード
といえるでしょう。

以上《クロス・アタック》でした。いかがだったでしょうか?
もし面白かったら、ぜひほかの記事も呼んでみてください。
それでは、お読みいただきありがとうございました。

【遊戯王】愛すべき弱小カード part24 【与奪の首飾り】

前書き


 こんにちわ。エンジェルシュートです。このシリーズでは遊戯王の弱いカードを、どういった部分が弱いのかを解説します。
 なお、カードの評価度合いは以下のように判断します。

評価レベル1:
カード資産が少ない場合には使用される可能性があるカード

評価レベル2:
限定的なコンボなどにより、使う方法自体は存在するカード

評価レベル3:
使う必要性がほとんど感じられないカード

本日の解説カード


 

与奪の首飾り
装備魔法
自分フィールド上の装備モンスターが戦闘によって破壊され
このカードが墓地に送られた時、次の効果から1つを選択して発動する。
●デッキからカードを1枚ドローする。
●相手の手札をランダムに1枚墓地に捨てる。
遊戯王OCG デュエルモンスターズ カードデータベースより引用

 

与奪の首飾り》の評価


問題点


  装備モンスターが戦闘破壊されることで、初めて効果を発揮する装備魔法だ。つまり、装備した時点では何も効果がない。

 しかも、それで得られるのは1枚ドローか1枚ハンデスと微々たるもの。

 条件が少し厳しくはなるものの、よりリターンが得られる《三戦の才》が存在しており、まず間違いなくそちらの方が有用だ。

 

 さらにこのカードの場合、このカード+戦闘破壊されたモンスターで2枚分損失している。

 さらに、ドローなら2枚ドローできる《ワンダー・ワンド》が、ハンデスならほぼ同じ効果を持つ《無情の抹殺》が存在している。

 どちらも、このカードとは違って能動的に発動できるため、このカードは2枚目、3枚目の扱いになる。

 

 

 それに加え、このカードの条件は『自分フィールド上の装備モンスター』と明言されているため、相手モンスターに装備して追加でアドバンテージを得るなどができない。

 このように、いろいろ足りていないカードだと言えるだろう。

 

評価点


 装備魔法であるため、様々なコストに充てたりサーチが容易という面はある。

 特に《キラー・トマト》など、リクルーターを多用するデッキが挙げられるだろう。

 

 このカードの問題点である、アドバンテージを失うのが軽減できるため、ある程度は使用に堪えるようになる。

 

まとめ


 『器用貧乏』という印象をぬぐい切れないカードである。

 実際に使うにしても、ある程度の損失を覚悟しなければならず、使いづらいのは否定できない。

 ただし、一定数相性の良いデッキも存在しているため、そういったデッキにオシャレ枠で採用するなどは可能であろう。

 逆に言うと、そこまで枚数を積むことは推奨されないカードともいえる。

よって、このカードは
評価レベル2:限定的なコンボなどにより、使う方法自体は存在するカード
といえるでしょう。

以上《与奪の首飾り》でした。いかがだったでしょうか?
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それでは、お読みいただきありがとうございました。

【遊戯王】愛すべき弱小カードたち part23 【守備封じ】

前書き


 こんにちわ。エンジェルシュートです。このシリーズでは遊戯王の弱いカードを、どういった部分が弱いのかを解説します。
 なお、カードの評価度合いは以下のように判断します。

評価レベル1:
カード資産が少ない場合には使用される可能性があるカード

評価レベル2:
限定的なコンボなどにより、使う方法自体は存在するカード

評価レベル3:
使う必要性がほとんど感じられないカード

本日の解説カード


 

『守備』封じ
通常魔法
相手フィールドの守備表示モンスター1体を対象として発動できる。
その相手モンスターを表側攻撃表示にする。

遊戯王OCG デュエルモンスターズ カードデータベースより引用

 

『守備』封じ》の評価


問題点


 相手モンスターの表示形式を変更できるシンプルなカードがゆえに、できることも少ない。

 主な使い方としては《マシュマロン》などの壁モンスターに対して使い、サンドバッグにするなどだろう。

 

 もしくは、相手がその場しのぎで出したモンスターを攻撃表示に変え、ダメージを与えるなどが考えられる。

 ただし、その役割なら他の効果も得られる《エネミーコントローラー》で十分だ。

 

 さらに《エネミーコントローラー》は速効魔法なので、相手ターンに使うことが出来る上、アタッカーを守備表示にして処理することもできる。

 さらに、モンスターにはなるものの自分のカードにも使える《ADチェンジャー》も存在する。

 これらと比較すると、通常魔法であるこのカードはどうしても見劣りしてしまうだろう。

 

評価点


 効果自体は、現代でも有用であることには違いない。

 例えば『戦闘ダメージを与えた時』や『相手モンスターを戦闘で破壊した時』の効果発動の補助などだ。

 

 また《エネミーコントローラー》にできないこととして、相手裏側守備表示のモンスターも対象にできる点が挙げられる。

 しかし、リバースモンスターの効果を発動させてしまうこともあるため、あまりそういった使い方をされる事はないだろう。

 

まとめ


 効果自体は現代でも有用なものの、いかんせん他のカードに比べて劣っているというのが正しい評価だろう。

 そもそも、このカード自体初期のカードであり、インフレに取り残されたのは否めない。

 ただし、どのデッキに入れても活躍の機会があるカードではあるため、1枚程度挿しても問題はないと言えるだろう。

よって、このカードは
評価レベル2:限定的なコンボなどにより、使う方法自体は存在するカード
といえるでしょう。

以上《『守備』封じ》でした。いかがだったでしょうか?
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それでは、お読みいただきありがとうございました。

【遊戯王】愛すべき弱小カードたち part22 【鬼神の連撃】

前書き


 こんにちわ。エンジェルシュートです。このシリーズでは遊戯王の弱いカードを、どういった部分が弱いのかを解説します。
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評価レベル1:
カード資産が少ない場合には使用される可能性があるカード

評価レベル2:
限定的なコンボなどにより、使う方法自体は存在するカード

評価レベル3:
使う必要性がほとんど感じられないカード

本日の解説カード


 

鬼神の連撃
通常魔法
自分フィールド上に表側表示で存在するエクシーズモンスター1体を選択し、
そのエクシーズ素材を全て取り除いて発動する。
このターン、選択したモンスターは1度のバトルフェイズ中に
2回攻撃する事ができる。

遊戯王OCG デュエルモンスターズ カードデータベースより引用

 

鬼神の連撃》の評価


問題点


 2回攻撃を付与できるカードではあるもの、その代償としてエクシーズ素材をすべて取り除いてしまう。

 基本的にエクシーズモンスターは素材を取り除いて効果を発動する。それを取り除いてしまうのは効果を失うに等しい。

 

評価点


 しかし、上記の点に目をつぶれば特に問題なく使えるカードだ。

 また、相性が良いモンスターもいくつか存在する。

 例えば、エクシーズ素材を取り除かなくても効果を発動できる《迅雷の騎士ガイアドラグーン》や、そもそも効果を持たない《覚醒の勇士 ガガギゴ》など。

 これらは素材を取り除いてもデメリットがないため、何の気兼ねもなく使うことができる。

 

 次に、自身でエクシーズ素材を補完できるモンスターだ。

 例えば毎ターン相手のデッキトップをエクシーズ素材にできる《クロノダイバー・リダン》や、墓地のモンスターを素材にできる《No.9 天蓋星ダイソン・スフィア》などが挙げられる。

 特に《No.9 天蓋星ダイソン・スフィア》は直接攻撃効果も持つため、かなり相性がいいと言えるだろう。

 

 最後に、エクシーズ素材を取り除くことに意味のあるモンスターだ。

 例えば、エクシーズ素材のないランク3モンスターに重ねて召喚できる《FA-ブラック・レイ・ランサー》や、サラマングレイトモンスターを重ねることができる《転生炎獣ブレイズ・ドラゴン》などだ。

 

 さらに、他の2回攻撃を付与できるカードは、手札コストが要る上に攻撃力がダウンする《閃光の双剣-トライス》や、そのモンスターでしか攻撃できない《『焔聖剣-オートクレール』》など。

 エクシーズモンスターしか対象にできないものの、これらのカードに比べれば癖がない部類に入る。

 

 そのため、打点が欲しいデッキであれば1~2枚は採用できるカードと言えるだろう。

 

まとめ


 デメリットはあるものの、2回攻撃を付与できるカードの中では比較的癖がない。

 また、相性がいいモンスターも一定数いるため、それらのモンスターを採用しているデッキでは、十分他のカードの代役になりえるだろう。

よって、このカードは
評価レベル1:カード資産が少ない場合には使用される可能性があるカード
といえるでしょう。

以上《鬼神の連撃》でした。いかがだったでしょうか?
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それでは、お読みいただきありがとうございました。

【遊戯王】愛すべき弱小カードたち part21 【燃えさかる大地】

前書き


 こんにちわ。エンジェルシュートです。このシリーズでは遊戯王の弱いカードを、どういった部分が弱いのかを解説します。
 なお、カードの評価度合いは以下のように判断します。

評価レベル1:
カード資産が少ない場合には使用される可能性があるカード

評価レベル2:
限定的なコンボなどにより、使う方法自体は存在するカード

評価レベル3:
使う必要性がほとんど感じられないカード

本日の解説カード


 

燃えさかる大地
永続魔法
このカードの発動時に、フィールド上のフィールド魔法カードを
全て破壊する。また、お互いのスタンバイフェイズ時、
ターンプレイヤーは500ポイントダメージを受ける。
遊戯王OCG デュエルモンスターズ カードデータベースより引用

 

燃えさかる大地》の評価


問題点


 フィールド魔法の破壊と、継続的なダメージを与えるカードだが、どちらも相手だけでなく、自分も影響を受けてしまう。

 まずフィールド魔法メタの側面としてみた場合、同じ永続魔法である《フィールドバリア》が上がる。

 《フィールドバリア》は、破壊効果こそ持たないものの発動自体を封じることができる。
 《燃えさかる大地》は発動時にしか効果が発動しないものの、破壊することができるため、相互互換と言える。

 

 だが《フィールドバリア》は本来のフィールド魔法を守る効果があるため、最終的な使い勝手としては《燃えさかる大地》が劣るだろう。

 そもそも、単発ではあるものの破壊とダメージを両立できるカードとして《魔法効果の矢》が存在している。

 こちらはフィールド魔法以外も破壊できる上、複数枚破壊した時にはよりダメージが出るため、基本的にはこちらの方が優先される。

 

 次に、自分のフィールド魔法を巻き込んで破壊できる点について。

 フィールド魔法の中には《歯車街》や《機皇城》など破壊された時に効果を発動するカードが存在する。

 しかし、その場合には《ダブル・サイクロン》という強力なライバルが立ちふさがってしまう。

 

 《ダブル・サイクロン》の場合、フィールド魔法以外にも破壊された時に効果を発動するカードも併用できる。

 さらに、相手のフィールド魔法以外も破壊できるため、使い勝手はあちらに軍配があがるだろう。

評価点


 バーン・フィールド魔法メタどちらにせよ、最低限の性能はあるため毒にはならない。

 特に、通常のバーンカードと異なり、自分もダメージを受けるため、それを活用することができる。

 例えば、《H・C サウザンド・ブレード》や 《DDオルトロス》など、ダメージをトリガーに特殊召喚できるモンスターを合わせるなどだ。

 

 特に、これらのモンスターはレベル4が多いため、それらでエクシーズを狙うデッキであれば、このカード採用の余地はある。

 一応、同じ永続魔法でダメージを受けるカードとして《黒蛇病》が存在する。

 

 しかし《燃えさかる大地》は受けるダメージが一定であり制御しやすいため、そういう目的なら《黒蛇病》よりも優先されるだろう。

 

まとめ


 フィールド魔法メタ・バーンカードのどちらでも力不足であることは否めない。

 ただし、それぞれで見た場合最低限の性能はあるため、ある程度活用することはできる。

 特に自傷効果に関してはある程度使いやすい分類のため、そういった用途なら1枚程度採用しても問題ないだろう。

よって、このカードは
評価レベル1:カード資産が少ない場合には使用される可能性があるカード
といえるでしょう。

以上《燃えさかる大地》でした。いかがだったでしょうか?
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それでは、お読みいただきありがとうございました。

【遊戯王】愛すべき弱小カードたち part20 【カオス・シールド】

前書き


 こんにちわ。エンジェルシュートです。このシリーズでは遊戯王の弱いカードを、どういった部分が弱いのかを解説します。
 なお、カードの評価度合いは以下のように判断します。

評価レベル1:
カード資産が少ない場合には使用される可能性があるカード

評価レベル2:
限定的なコンボなどにより、使う方法自体は存在するカード

評価レベル3:
使う必要性がほとんど感じられないカード

本日の解説カード


カオス・シールド
永続魔法
自分フィールド上に存在する全てのモンスターの守備力は
300ポイントアップする。
遊戯王OCG デュエルモンスターズ カードデータベースより引用

 

カオス・シールド》の評価


問題点


 自分モンスター全ての守備力を上げられるカードだが、それが生かされる場面はほとんどない。

 さらに、攻撃力も強化出来る上に、属性に比例して強化値が上がる《憑依覚醒》が存在するため、このカードが出る幕はない。

 

 

 フィールド魔法にはなるものの、より強化値が高い《聖域の歌声》や攻撃力も強化できる《破邪の魔法壁》《霊神の霊殿》が存在している。

 《カオス・シールド》は複数発動できる利点はあるものの、やはりそれが上記のカードよりも優先される理由にはなりえないだろう。

 それどころか、1枚だけ採用を考えるのであれば《テラ・フォーミング》などでサーチが容易なフィールド魔法のほうが採用されやすいと言える。

 

 他にも、永続的な強化ではないものの《カオス・シールド》よりも強化値が高く、奇襲にも使える《ピラミッドパワー》。

 エクシーズモンスターで最低限の戦闘ができ、《カオス・シールド》よりも強化値が高い《No.55 ゴゴゴゴライアス》など、使い勝手のいいカードは存在する。

 特に、守備力を重視する岩石族デッキでは、基本《No.55 ゴゴゴゴライアス》の方が優先されやすく、このカード採用の余地はない。

 

まとめ


 遊戯王では、守備力に重きを置かないこともあり、このカードの活躍は厳しい。さらに、その中でも強化値が低いこのカードは絶望的といえる。

 一応、動きを阻害するカードではないため、無害ではあるがお世辞にも有用なカードではない。

 そのため、特別な理由があってもそうそう採用されるカードではないと言えるだろう。

よって、このカードは
評価レベル3:使う必要性がほとんど感じられないカード
といえるでしょう。

以上《カオス・シールド》でした。いかがだったでしょうか?
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それでは、お読みいただきありがとうございました。

【遊戯王】愛すべき弱小カードたち part19 【恵みの雨】

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 こんにちわ。エンジェルシュートです。このシリーズでは遊戯王の弱いカードを、どういった部分が弱いのかを解説します。
 なお、カードの評価度合いは以下のように判断します。

評価レベル1:
カード資産が少ない場合には使用される可能性があるカード

評価レベル2:
限定的なコンボなどにより、使う方法自体は存在するカード

評価レベル3:
使う必要性がほとんど感じられないカード

本日の解説カード


恵みの雨
通常魔法
お互いのプレイヤーは1000ライフポイント回復する。
遊戯王OCG デュエルモンスターズ カードデータベースより引用

 

恵みの雨》の評価


問題点


 他の回復カードと比べると、1000ポイント回復というのは悪い値ではない。

 しかし、このカードの場合自分だけでなく相手も回復してしまうため、アドバンテージが得にくいのが問題だ。

 他のカードと比べて悪くないということは、逆に言えば他のカードでも役割を果たせるということである。

 そのため、単純に回復だけを目的として採用されることはまずないだろう。

 

 そのため、基本的には相手の回復をダメージに変える《シモッチによる副作用》との併用が基本となる。

 ただし、同じく相手を1000回復させるカードには、ドローカードである《成金ゴブリン》や、相手を除去できる《ソウルテイカー》《イチロクの魔物帳》が存在する。

 それに比べると、ただダメージを与えるだけのこのカードは見劣りしてしまう。

 シモッチデッキでのメインダメージは《ギフトカード》や《三位一体》といった、一気に回復させるカードがメイン。

 なので、ダメージソースとしては2番手以降となってしまうだろう。

 

評価点


 ただし、自分を回復できるのは悪い効果とは言えない。

 というのもキーカードである《シモッチによる副作用》を引けない時の時間稼ぎとなりうるからだ。

 魔法カードで似た効果を持つのは他に《ピュアリィ・プリティメモリー》しかなく、そちらはデッキ内に《ピュアリィ》を必要とするため、差別点として運用できる。

まとめ


 通常のデッキで回復として使うには相手を回復する点が問題となってしまう。

 逆に専用デッキでは与えるダメージ量が少ないと、どっちつかずのカードと言った感じである。

 ただし、時間稼ぎとしてはある程度使えるため、シモッチバーンであれば1枚程度採用は可能といったところだろう。

よって、このカードは
評価レベル2:限定的なコンボなどにより、使う方法自体は存在するカード
といえるでしょう。

以上《恵みの雨》でした。いかがだったでしょうか?
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それでは、お読みいただきありがとうございました。

【遊戯王】愛すべき弱小カードたち part18 【エレメントの泉】

前書き


 こんにちわ。エンジェルシュートです。このシリーズでは遊戯王の弱いカードを、どういった部分が弱いのかを解説します。
 なお、カードの評価度合いは以下のように判断します。

評価レベル1:
カード資産が少ない場合には使用される可能性があるカード

評価レベル2:
限定的なコンボなどにより、使う方法自体は存在するカード

評価レベル3:
使う必要性がほとんど感じられないカード

本日の解説カード


エレメントの泉
永続魔法
フィールド上に存在するモンスターが持ち主の手札に戻った時、
自分は500ライフポイント回復する。

 

エレメントの泉》の評価


問題点


 永続してライフ回復ができる可能性があるカードではあるものの、その条件は『モンスターが手札に戻った時』とかなり限定的。

 バウンスカードには《強制脱出装置》や《BF-精鋭のゼピュロス》などがあるとはいえ、メジャーな存在とはいいがたい。

 そのため、1回で2~3回、せいぜい1000~1500回復できれば上出来と言ったところだろう。

 単発にはなるものの、即座に1200回復できる《ご隠居の猛毒薬》や1000回復できる《治療の神 ディアン・ケト》が存在する。

 同じ永続魔法でも、除外をトリガーとする《魂吸収》や、魔法カードの発動をトリガーとする《魔法吸収》が存在している。

 特に、永続魔法の二種は《エレメントの泉》と同じく500回復するため、使い勝手などはあちらに軍配が上がるだろう。

 さらに、1度に複数枚バウンスしたとしても、回復するのは500ポイントのみ。
 《神風のバリアーエア・フォース》や《時械神メタイオン》といった複数枚バウンスするカードとの相性も良くない。

 このように、他のカードと比べてお世辞にも使い勝手が良いとは言えないカードと言えるだろう。

評価点


 継続的にバウンスをするようなデッキであれば、このカード活用の目はある。
 特に代表的なのが【スピリット】と【妖仙獣】の2デッキだ。

 まずスピリットだが、それぞれがエンドフェイズに手札に戻るため、継続的にライフを回復できる。

 特に《死皇帝の陵墓》を使う場合には、ライフコストを補うことができるため、ある程度相性はいい。

死皇帝の陵墓_画像

 次に【妖仙獣】。バウンスを中心としたデッキであり、エンドフェイズに自身をバウンスする効果を持っている。

 この効果は1体ずつ発動するため、展開した分ライフを回復することが出来る。さらに【妖仙獣】はペンデュラム主体のため、一気に回復することができる。

 

まとめ


 バウンスがトリガーとなっているため、使いにくいカードというのは避けられない。

 さらに、いくらライフを回復しても勝利には直結しないため、あまり進んで採用されるようなカードではないというのが現実だ。

 しかし、バウンスメインであればしっかりと仕事を果たすことができるため、そういったデッキであれば、採用されてもおかしくはない。といったカードだろう。

よって、このカードは
評価レベル2:カード資産が少ない場合には使用される可能性があるカード
といえるでしょう。

以上《エレメントの泉》でした。いかがだったでしょうか?
もし面白かったら、ぜひほかの記事も呼んでみてください。
それでは、お読みいただきありがとうございました。

【遊戯王】愛すべき弱小カードたち part17 【ダブル・ディフェンダー】

前書き


 こんにちわ。エンジェルシュートです。このシリーズでは遊戯王の弱いカードを、どういった部分が弱いのかを解説します。
 なお、カードの評価度合いは以下のように判断します。

評価レベル1:
カード資産が少ない場合には使用される可能性があるカード

評価レベル2:
限定的なコンボなどにより、使う方法自体は存在するカード

評価レベル3:
使う必要性がほとんど感じられないカード

本日の解説カード


 

ダブル・ディフェンダー
永続魔法
自分フィールド上に表側守備表示でモンスターが2体以上存在する場合、
相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
その相手モンスター1体の攻撃を無効にする。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
遊戯王OCG デュエルモンスターズ カードデータベースより引用

 

ダブル・ディフェンダー》の評価


問題点


 相手の攻撃を止められるカードではあるが、他のカードに比べて明らかに劣っていることは否めない。

 まず第一に、このカードは攻撃を止める以外の効果を持たない。

 例えば無効にしながらダメージを与えられる《魔法の筒》や、攻撃モンスターを除外できる《次元幽閉》が存在する。

 これらに比べれば、このカードのリターンは低いと言える。

 次に、奇襲性の低さだ。

 攻撃を止めるカードは、基本的に罠カードや速効魔法なので、相手の想定外のところから発動できる。

 しかし、このカードは永続魔法であるため、相手から見えた状態にならざるを得ない。

 そのため奇襲性はゼロであり、これらのカードよりも圧倒的に対策されやすい。

 最後に影響範囲の少なさだ。

 例えば《攻撃の無力化》なら、バトルフェイズを終了させるため追撃を避けられる。《ダーク・サンクチュアリ》ならランダムながら、何度も止められる可能性がある。

 それに比べて、このカードは1回止められるだけであり、永続魔法である強みが少ないと言える。

 以上のように、かなり使い勝手に難があるカードであり、使うには工夫が必要であろう。

 

評価点


 このカードの問題である『発動条件の難しさ』をクリアできるなら、そこそこの防御カードとして使えないことはない。

 例えば《つまずき》をメインとする【表示形式コントロール】などであれば、自然と守備表示のモンスターが増えるため、採用できる。

 特にこれらのデッキのモンスターは《ドリーム・ピエロ》や《ブレードラビット》など、守備表示で相手ターンを迎えることが多い。

 仮に破壊されたとしても《進入禁止!No Entry!!》など防御カードのおとりになる得るだろう。

 それ以外でも《ゴブリン突撃部隊》など、攻撃後に守備表示になるデメリットアタッカーなどを使うデッキであっても採用することはできるだろう。

 

まとめ


 攻撃を無効にできるカードとしては、他のカードよりも劣ってしまうのは間違いない。

 しかし、相性の良いデッキも少ないながら存在するうえ、効果の発動などにコストもないことから、毒にはならないカードである。

 そのため、一部の相性がいいデッキであれば採用できる範囲のカードといえるだろう。

よって、このカードは
評価レベル2:限定的なコンボなどにより、使う方法自体は存在するカード
といえるでしょう。

以上《ダブル・ディフェンダー》でした。いかがだったでしょうか?
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それでは、お読みいただきありがとうございました。

【遊戯王】愛すべき弱小カードたち part16 【降格処分】

前書き


 こんにちわ。エンジェルシュートです。このシリーズでは遊戯王の弱いカードを、どういった部分が弱いのかを解説します。
 なお、カードの評価度合いは以下のように判断します。

評価レベル1:
カード資産が少ない場合には使用される可能性があるカード

評価レベル2:
限定的なコンボなどにより、使う方法自体は存在するカード

評価レベル3:
使う必要性がほとんど感じられないカード

本日の解説カード


 

降格処分
装備魔法
装備モンスターのレベルを2つ下げる。
遊戯王OCG デュエルモンスターズ カードデータベースより引用

 

カード名》の評価


評価点


 主な使い道としては、いくつか存在する。

 一つ目は、シンクロ・エクシーズ召喚などのレベル合わせ、または相手モンスターに装備してそれらを妨害する役目だ。

 特にレベル2以下を参照する《ジャンク・ウォリアー》や、装備魔法のサーチができ、《ライフ・ストリーム・ドラゴン》に繋げる《パワー・ツール・ドラゴン》とは相性がいい。

 

 二つ目は、レベルの条件を達成する効果だ。

 例えばレベル1モンスターに装備できる《光学迷彩アーマー》や、レベル3以下のみが効果を受けられる《海竜神の加護》などと合わせて使い、それらの対象とすることができる。

 

 さらに《超古代生物の墓場》など、相手が発動したレベルを指定するカードを避けることもできる。

問題点


 ただし、固定でレベルを2下げるため、減らしすぎたりすることがある。

 特にライフを払えば好きなだけレベルを下げられる《スター・ブラスト》や一つ上げるか下げるかを選べる《スター・チェンジャー》、1~3の任意の値に変えられる《下降潮流》など、ライバルは多い。

 

 特に自由にレベルを下げれる《スター・ブラスト》はこのカードよりもできることが多く、ほぼ純粋な上位互換と言えるだろう。

 


 レベルを下げれることで独自の運用ができるとはいえ、類似カードよりも自由度が低い。

 低レベルをメインにするデッキでも基本的にはそれらが優先されるだろう。
 しかし、装備魔法でサーチや使いまわしが容易であるため、そこに注目するなら、それらより優先されるだろう。

よって、このカードは
評価レベル2:限定的なコンボなどにより、使う方法自体は存在するカード
といえるでしょう。

以上《降格処分》でした。いかがだったでしょうか?
もし面白かったら、ぜひほかの記事も呼んでみてください。
それでは、お読みいただきありがとうございました。

【遊戯王】愛すべき弱小カードたち part15 【霊子エネルギー固定装置】

前書き


 こんにちわ。エンジェルシュートです。このシリーズでは遊戯王の弱いカードを、どういった部分が弱いのかを解説します。
 なお、カードの評価度合いは以下のように判断します。

評価レベル1:
カード資産が少ない場合には使用される可能性があるカード

評価レベル2:
限定的なコンボなどにより、使う方法自体は存在するカード

評価レベル3:
使う必要性がほとんど感じられないカード

本日の解説カード


霊子エネルギー固定装置
永続魔法
このカードがフィールド上に存在する限り、スピリットモンスターは
フィールド上に残り続ける。自分のエンドフェイズ時に手札を1枚捨てる。
捨てなければ、このカードを破壊する。また、このカードが
フィールド上から離れた時、フィールド上に存在する
表側表示のスピリットモンスターは全て持ち主の手札に戻る。
遊戯王OCG デュエルモンスターズ カードデータベースより引用

 

霊子エネルギー固定装置》の評価


問題点


 スピリットモンスターの共通デメリットである『手札に戻る』効果をなくすカードだ。と聞くと、よいサポートカードだと思えるが、実際はそうではない。

 なぜなら、スピリットモンスターは手札に戻ることを前提として、繰り返し召喚することでアドバンテージを稼ぐことが多く、それを阻害してしまうからだ。

 例えば《荒魂》などがいい例で、繰り返しのサーチ効果が使い切りとなってしまう。

 また、維持コストである手札1枚も、地味に問題となってしまう。

 というのも、スピリットモンスターは基本的に特殊召喚できないため《死者蘇生》などで蘇生ができない。

 そのため、別途回収札やコストなどに使えない限りは、完全な死に札となってしまう。

 一応サルベージ効果を持つ《伊弉波》や、墓地へ送ることに意義がある《幸魂》が存在するとはいえ、それであれば《暗黒界の取引》など手札交換カードの方が有用だろう。

 

評価点


 一応、維持することに意味のあるスピリットモンスターとして、モンスターの効果を封じられる《天岩戸》が存在する。

 それと合わせて使えば長期的に相手を止められる他、自分の他のスピリットモンスターも場に留めておける。

 

 また、この効果は相手にも及ぶため、スピリットデッキでのミラーマッチであれば、相手への妨害として使うこともできる。

ただし、現状スピリットデッキはほとんどいないため、その用途で使うことは本当に稀であろう。

 

まとめ


 スピリットのサポートカードではあるものの、効果もデメリットもあまり許容できるとはいいがたいカードである。

 そのためスピリットデッキでも優先して採用されるようなカードではない。

 ただし上記の《天岩戸》とのコンボは、決まればその後の相手を封殺できるため、それを目当てにするなら1枚は採用できるだろう。

よって、このカードは
評価レベル2:限定的なコンボなどにより、使う方法自体は存在するカード
といえるでしょう。

以上《霊子エネルギー固定装置》でした。いかがだったでしょうか?
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【遊戯王】愛すべき弱小カードたち part14 【疫病ウィルスブラックダスト】

前書き


 こんにちわ。エンジェルシュートです。このシリーズでは遊戯王の弱いカードを、どういった部分が弱いのかを解説します。
 なお、カードの評価度合いは以下のように判断します。

評価レベル1:
カード資産が少ない場合には使用される可能性があるカード

評価レベル2:
限定的なコンボなどにより、使う方法自体は存在するカード

評価レベル3:
使う必要性がほとんど感じられないカード

本日の解説カード


 

疫病ウィルス ブラックダスト
装備魔法
このカードの装備モンスターは攻撃をする事ができない。
その装備モンスターのコントローラーの2回目のエンドフェイズ時、
その装備モンスターを破壊する。
また、この効果で装備モンスターを破壊した場合、このカードを
持ち主の手札に戻す。

 

疫病ウィルス ブラックダスト》の評価


問題点


 ノーコストで破壊まで狙えるとは言え、2ターンかかるのはさすがに悠長すぎる。

 除去カードとしてなら、即座に使える《サンダー・ボルト》や《地砕き》のほうが使いやすい。

 攻撃を封じる目的なら、同じことが出来る上にステータスまでダウンさせられる《魔界の足枷》が存在している。

 一応、効果を発動できれば繰り返し使える強みはあるものの、現環境ではおまけで魔法・罠除去がついていることも多い

 さらに、リンク召喚の登場により、相手モンスターに装備して弱体化するタイプの装備魔法には向かい風なこともポイントだ。

 以上のことから、現状ではなかなかに使うのが難しいカードと言えるだろう。

 

評価点


 一応、効果自体はどのデッキでも採用できる汎用性の高いものであり、時間稼ぎ用としては使うことができる。

 さらに、ロックカードを多用するデッキであれば、面白い活躍を期待できるだろう。

 ロックカードが揃わないうちには、相手のエースモンスターを足止めできる。
 逆に、ロックカードが揃った後には、じわじわと相手のリソースを削ることができるからだ。

 それ以外でも、こちらにリソースを割かせることにより、間接的にロックカードを守る役割も期待できる。

 

まとめ


 除去・足止めのどちらの面で見ても、中途半端で時代遅れのカードと言えるだろう。

 しかし、一応効果自体はどのデッキでも採用でき、活躍できるデッキも少ないながら存在する。

 ただし、それ以外ではあまり好んで採用はされにくいカードであることも事実。
 なので、よっぽど攻撃制限などが欲しい場合以外では採用されにくいカード言えるだろう。

よって、このカードは
評価レベル2:限定的なコンボなどにより、使う方法自体は存在するカード
といえるでしょう。

以上《疫病ウィルスブラックダスト》でした。いかがだったでしょうか?
もし面白かったら、ぜひほかの記事も呼んでみてください。
それでは、お読みいただきありがとうございました。

【遊戯王】愛すべき弱小カードたち part13 【暗黒神殿ザララーム】

前書き


 こんにちわ。エンジェルシュートです。このシリーズでは遊戯王の弱いカードを、どういった部分が弱いのかを解説します。
 なお、カードの評価度合いは以下のように判断します。

評価レベル1:
カード資産が少ない場合には使用される可能性があるカード

評価レベル2:
限定的なコンボなどにより、使う方法自体は存在するカード

評価レベル3:
使う必要性がほとんど感じられないカード

本日の解説カード


暗黒神殿ザララーム
フィールド魔法
①:自分フィールドに「光の聖剣ダンネル」を装備したモンスターが
存在する限り、相手はバトルフェイズに効果を発動できない。
②:1ターンに1度、自分の「勇者トークン」が戦闘で相手モンスターを
破壊した時に発動できる。その相手モンスターの元々の攻撃力分の
ダメージを相手に与える。
③:このカードの②の効果を発動したターンの自分メインフェイズに1度、
発動できる。自分のデッキ・墓地から「暗黒神殿ザララーム」以外の
「勇者トークン」のトークン名が記されたフィールド魔法カード1枚を
選んで手札に加える。

 

《暗黒神殿ザララーム》の評価


問題点


 このカードを正しく評価するには、同じ勇者トークンをサポートするフィールド魔法の《迷い花の森》だ。

 まず、①の効果について。《暗黒神殿ザララーム》はバトルフェイズ中の効果発動を封じ、《迷い花の森》は相手が発動した効果を受けなくする。

 得られる耐性自体はほとんど同じだが、《迷い花の森》はバトルフェイズ以外でも有効だ。

 《バトルフェーダー》など一部のカードを止められるとはいえ、ほとんどの場合では《迷い花の森》が優先されるだろう。

 

 次に、それぞれが参照する装備魔法についてだ。

 《暗黒神殿ザララーム》は《光の聖剣ダンネル》を参照し、《迷い花の森》は《星空蝶》をそれぞれ参照する。

 《光の聖剣ダンネル》は装備モンスターの攻撃力を上げるが、《星空蝶》は相手モンスター全ての攻撃力を下げることができる。

 これらを比較すると《星空蝶》のほうが影響力が強いため、基本的には《星空蝶》のほうが優先して採用されるだろう。

 なので、相対的に《暗黒神殿ザララーム》の評価も下がっていると言える。

 

評価点


 ただし、効果が全く使えないかというとそうではない。

 特に、前述のとおり《バトルフェーダー》を始めとした防御カードを封殺できる点は掛け値なしに強力。

 《メタバース》などで奇襲的に発動すれば、十二分に活躍してくれるだろう。

 

 さらに《暗黒神殿ザララーム》と《迷い花の森》はお互いをサーチでき、採用しても腐りにくい。

 《メタバース》も絡めることで、普段は《迷い花の森》を使いつつ、詰める場面では《暗黒神殿ザララーム》に変えるといった芸当も可能だ。

 

まとめ


 使い道がないわけではないが、《迷い花の森》が有用すぎるため、二番手以降の立場からは抜けられない。

 ただし、ポイントポイントで有用な場面はあるため、1,2枚であれば全然問題なく採用できる範囲と言えるだろう。

よって、このカードは
評価レベル1:カード資産が少ない場合などには採用される可能性があるカード
と言えるでしょう。

以上《暗黒神殿ザララーム》でした。いかがだったでしょうか?
もし面白かったら、ぜひほかの記事も呼んでみてください。
それでは、お読みいただきありがとうございました。

 

スペシャルサンクス


 本記事は、キリノのおもちゃ箱のメンバーであるtさんにアイデアをいただき執筆しました。

 彼はYoutubeでシャドバや遊戯王MDなどの動画を投稿しています。

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【遊戯王】愛すべき弱小カードたち part12 【即神仏】

前書き


こんにちわ。エンジェルシュートです。このシリーズでは遊戯王の弱いカードを、どういった部分が弱いのかを解説します。

なお、カードの評価度合いは以下のように判断します。

評価レベル1:
カード資産が少ない場合には使用される可能性があるカード

評価レベル2:
限定的なコンボなどにより、使う方法自体は存在するカード

評価レベル3:
使う必要性がほとんど感じられないカード

本日の解説カード


速効魔法  
自分フィールド上に存在するモンスター1体を選択して墓地へ送る。
 遊戯王OCG 公式データベースより引用

 

《即神仏》の評価


問題点


 普通に使うと、このカードと墓地に送られるモンスターとで、2枚分のディスアドバンテージを失ってしまうカードだ。

 そのため、他のカードと合わせて使うのが大前提となる。

 基本的に、そういったカードは相方が揃わないことを考えて、採用されにくい傾向が多い。

 

評価点


 このカードの主な使い道としては二つ。

 一つは《ジェムナイト・ラズリー》のように、墓地に送られたことを発動条件とするモンスターの効果を能動的に使うことだ。

 特に『効果で墓地に送られた時』を発動条件とするカードなら、コストも発動条件もないこのカードは良い相方となる。

 二つ目の使い方としては、モンスターを確実に墓地に送れる点だ。

 自分のモンスターが《ブラック・コア》など除外カードの対象になった時に、それを消費させつつ、安全に墓地に移動できる。

 墓地に送りたいモンスターは《馬頭鬼》など、展開するためのモンスターなども多くあるため、保険として考えることが可能だ。

 

 ただし、同じ速効魔法で、ライフ回復効果がついている《神秘の中華なべ》や、罠カードながら『破壊された時』の効果も使える《ディストラクト・ポーション》が存在する。

 しかし《ディストラクト・ポーション》には魔法カードならではの速攻性で勝る。

 《神秘の中華なべ》には、《ボタニティ・ガール》など『墓地に送られた時』の効果をタイミングを逃さず発動できる利点がある。

 

まとめ


 墓地を活用するようなデッキであれば、いぶし銀な活躍できるカードではある。

 しかし、『普通に使うとアドバンテージを失うだけ』という点がネック。
 少なくとも二番手以降の立場から抜け出すのは難しいといえるだろう。

 だが、前述のとおりこのカードならではの利点も存在するので、そこを重要視するなら、採用はできるカードの1枚と言える。

よってこのカードは
評価レベル2:限定的なコンボなどにより、使う方法自体は存在するカード
と言えるでしょう。

以上《即神仏》でした。いかかだったでしょうか?
もし面白ければ他の記事も是非読んでみてください。
それでは、お読みいただきありがとうございました。

【遊戯王】愛すべき弱小カードたち part11 【騎士道精神】

前書き


 こんにちわ。エンジェルシュートです。このシリーズでは遊戯王の弱いカードを、どういった部分が弱いのかを解説します。
 なお、カードの評価度合いは以下のように判断します。

評価レベル1:
カードパワーは高くないが、採用しても最低限の仕事をするカード

評価レベル2:
限定的なコンボなど、限られた場面での使い道があるカード

評価レベル3:
使う必要性がほとんど感じられないカード

本日の解説カード


永続魔法
自分フィールド上モンスターは、攻撃力の同じモンスターとの
戦闘では破壊されない。
遊戯王OCG 公式データベースより引用

 

《騎士道精神》の評価


問題点


 自分モンスターに戦闘破壊耐性を与えるものの、その条件は相打ちをする場合のみとかなり限定的。

 《ミスト・ボディ》であれば常に戦闘破壊耐性が得られる。
 さらに《ラプテノスの超魔剣》であれば、条件付きながら効果破壊耐性なども得られてしまう。

 また、罠カードであれば無条件で効果破壊耐性を得られる《ディメンション・ガーディアン》や《安全地帯》などが存在する。
 これらのカードは単体のみとはいえ、汎用性では間違いなく劣ってしまうだろう。

 また、条件付きながら、自分モンスター全てに戦闘破壊耐性を付与する《大胆無敵》がある。

 《大胆無敵》はライフ回復効果も持つため《騎士道精神》に比べて腐る場面が少ないといえよう。

 

 そもそも、相打ちを回避したいなら《オレイカルコスの結界》や《強者の苦痛》などの全体強化・全体弱体化でも同じことができる。

 これらなら戦闘破壊も狙える上、事前準備の必要もない。

 

 これらの事から、戦闘破壊耐性を得られるカードとしては、とても使えないだろう。

 

評価点


 ただし《単一化》や《聖なる鎧-ミラーメール-》など、意図的に相打ちを生み出すカードと合わせる場合はその限りではない。

 特に《単一化》は、お互いのモンスターの攻撃力を同じにするため、自分ターンに使えば、一方的に殲滅することも可能だ。

 防御で考えるなら、攻撃されるときに相手モンスターの元々の攻撃力を200に固定する《ネコ耳族》と相性がいい。

 これら2枚が揃っていれば、ある程度相手を牽制することも可能だ。

 このように、限定的ではあれど相手に対して制限をかけられるカードと言えるだろう。

 

まとめ


 有用なコンボ自体は存在するものの、《ミスト・ボディ》などのカードでも同じことができてしまう。

 ただし、コンボ成功時にはある程度のリターンが確約されるうえ、ミラーマッチなど同じモンスターを使う場合にはある程度活躍が見込まれる。

 しかし、それ以外では全体強化・弱体化に劣っているのは否めない。

 なので、あくまで『コンボ用のカード』といった評価からは脱出できないだろう。

よって、このカードは
評価レベル2:限定的なコンボなどにより、使う方法自体は存在するカード
と言えるでしょう。

以上《騎士道精神》でした。いかがだったでしょうか?
もし面白かったら、ぜひほかの記事も呼んでみてください。
それでは、お読みいただきありがとうございました。